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2009年 4月10日

さくらさくらと試衛館
たくさん咲くからサクラというのだとか。
ずいぶん長いことブログをサボ……いや気が忙しく
一年でもっともユウウツになる時期で
何を書こうと思いながら過ぎてしまい。
その間にはまさかのWBC2連覇でやっぱり盛り上がり
いつの間に始まってたんだという感じで春の甲子園が、
大相撲が、フィギュアスケートが……。
そしてわが町ではいったいいつ出るのか知らん、
低額……じゃなく定額給付金とやらも一部では
配られ始め、次期政権交代の筆頭と目されていた
野党第一党の大物政治家がまたかという事態で
ミソをつけ。資金がなければ政治家の活動はできない。
企業からのワイロになるのはダメだから、では
ぜんぶ税金でといわれてもまた困る。
大きく見ても細かく見てもとかく世の中ままならぬ。

……という中で、今年は3月21日頃の開花予想通り、
仕事帰りに駅前のサクラが数輪枝先に咲いたのを
見つけて嬉しくなり、携帯で撮ろうとしたが風で不可。
咲き始めたと思いきやいきなりの花冷え続きで
「サクラも、戸惑ってるみたいだね…?」と
しゃれた表現をしたのは喫茶店でいあわせた老紳士。
いつもの年ならあれよあれよと咲き揃う桜並木も
日当たりによってバラバラでつぼみのまま。
まあこのぶんで行くとふた昔ほど前の習慣どおり、
関東でも「入学式は桜の花の下で」となって逆に
よいかもしれない。

仕事の休みの日と晴れと直前の桜情報を見合わせつつ、
都内の名園ということで文京区は小石川後楽園へ
思い切ってカメラ持参で出かける。
JR飯田橋駅から陸橋を越え徒歩8分。
まだ平日でよかった(==;;)と思うほどの賑わい。
これが土日だったらどれほど混むか。
ソメイヨシノはまだまだだが、数箇所に分かれた
一重の枝垂桜は見事に満開。花びらが散るところも
あればツボミも残っているところもあってまさに見頃。
老人会の団体さんの合間を縫って撮れるだけ撮る。
シダレ桜といえば文京区は駒込の六義園(柳沢吉保邸)
が濃い目のピンクで豪華絢爛だが、こちら後楽園は
ご存じ徳川家は水戸黄門様ゆかりのお屋敷とあって、
ハデではないが歴史的な味わいがある。
目の前の庭は時代劇なのに桜の後ろの背景が
でっかいビルというのがいかにも……しかし鳥は飛び
蝶も舞い、もちろん桜以外の色々な花が咲いている。
都のガイド氏の話をはたでもれうかがいつつ感心し、
入場門前のガラスケースに掲示された
「徳川光圀公の印籠」の写真(笑)も
この印籠が目に入らぬかぁ〜と携帯で写したりなど
してそれなりに楽しむ。

さて、それから六義園の枝垂桜ライトアップで夜桜見物と
いう手もあるが日が落ちると夜風が寒そうなので(^^;;)
飯田橋から今度は地下鉄・大江戸線で2駅の
「牛込柳町」
(ウシゴメ・ヤナギ チョウ……なぜか最後の字は音読み)
駅へと向かう事にする。
この町名でピンとくる通り、最近ではそこにこそ試衛館が
あったからというのでわざわざとってつけた(笑)ような駅名に
してくれた感じだがさらに今世紀に入ってからは、
「市ヶ谷柳町25番地」
こそが試衛館の存在した甲良屋敷の場所だというので
新宿区で碑を建てた……
賊軍の親玉近藤勇と新選組幹部の発祥地として
それこそ跡形すらなかったマボロシの試衛館道場も
平成の世になればお役人さまが認める時代が
来ただか、やれ行ってみべえ……
実をいうと過去何度も「牛込柳町」駅は通過して
いたのだが下車は初めて。
降りてみて驚いた。
坂、また坂、そして懐かしい商店街、というか。
肝心の試衛館はどこへやら当然のごとく駅付近には
何も手がかりが見当たらず交差点のまわりを
町名と番地表示を探しながら歩く。
ふと市谷柳町25番地、と看板に表記されている病院を
見つけ、その前にも何もないのでひとまわりしてみると
………あった………。
「試衛館跡」
駐車場とマンションと路地のすきまのコンクリのはじに
ぽつんと夕日を浴びながら、それは立っていた…………。
しかも根元が何でゆるんだかピサの斜塔のように
傾いていた(==;;)まさか沖田総司の墓のように誰かが
引っこ抜こうとした名残とかいうんじゃあるまいね、と
思いながら人っ子ひとり通らぬ静かな中で写真におさめる。
地元の人も1本通りをはずれて住んでたら
気づかないままなんじゃなかろうか。

多摩と違って各種新選組グッズの店も見当たらず(笑)
4時台の半端な時間で寿司屋もソバ屋も飲み屋もしまっており、
仕方なくぐるりと散歩しながら、駅のそばにかなり歴史の古い
大黒天様があり、階段を登ると星型に見える小さな花を
つけた糸のようなシダレ桜(なのか?ナゾ)がひっそりと
揺れながら黄昏に染まって咲いていた。
試衛館道場がどの程度の敷地でどこにあったと特定する、
しないにせよ、若き日の勇や元服前の惣次郎らが、この門前を
通るときにはちゃんと一礼していたことだろう。
……てなことを想像しながら石段に座りカメラをしまう。

で、うーんうちの近所にもあると思いながら、駅近くのわりと
キレイなカレーココ壱番屋がまだすいているので入り、
季節限定グランドマザーカレーなるものを頼み、これが
結構うまかった、のだが、会計の時に親切そうな店員さんへ
「あのぉ……この駅の近くって喫茶店はありませんか?」
と、たずねる。
「あー……喫茶店は………ないんですよねぇ…………」
「…………。」
新宿区内で駅前の商店街なのにマックもドトールもジョナサンも、
って固有名詞連発だがもちろんそんなチェーン店でなくても
ふつうの喫茶店でもいいのだが自分で歩いて1軒も見つから
なかったのは気のせいじゃないのだと確認し(==;;)
ないと聞いたらむしょうにまたコーヒーが飲みたくなったので
しょうがなく「牛込神楽坂」まで地下鉄で1駅戻り(笑)
無事、ありふれた喫茶店に到達し、ゆっくり休息する。

そういえば昔、たとえば小説「燃えよ剣」の頃、試衛館は
小石川小日向、伝通院のすぐ近所のように描かれており、
それから牛込柳町と言われ最近は甲良屋敷=市谷柳町と
(記録では「柳街」とも書かれていたようなので、字を読んで
語感からすると、ヤナギマチのほうがなんだかキレイというか
しっくりしていたのかもしれず……町名は「チョウ」なんでしょうが……)
変遷して落ち着きつつあるようなので、
1日で試衛館もうでをすませたような、と思えばこれはこれで
よいような。
近藤道場が東京の町には残らなかった、百年有余を経て
ブームになるまで碑も立たなかった、という事実のほうが
よほど歴史を語っているようにも思えるのであります。

今年はこの日のほかにも、楽しいお花見三昧の機会は
もてたので、ささやかに幸せを感じたり。
今は7、8分から満開にかけてが最も見頃といわれるが
江戸時代の人は花びらがハラハラ散りしく頃が盛りとして
その花吹雪のさまをこそ、めでたものだそうだ。
散ってこその桜花、かぶいてこそのおとこ花か(笑)
飲めや歌えや隠し芸ありコスプレありの無礼講は
その頃かららしい。
しかし、昔のゴミは全て天然素材ですからね……。
昨今の場所取りから始まりバカ騒ぎとゴミの山で
有名な上野の夜桜見物は避けたい気持ちが強い。

さてまだまだ開花も見頃もこれから、という羨ましい場所も
たくさん残っていることでしょう。
寒い冬を越さないと咲けない、という桜にあやかって
厳しい時代も乗り越えたいものです。

by 沖田総司 ¦ 21:19, Friday, Apr 10, 2009 ¦ 固定リンク ¦ トラックバック(0)


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