改 置 府 県 総 覧


   県 名   長 官 名
 (旧身分) 
 府県統廃合一覧   
 青森県   権令 菱田 禧
 (旧大垣藩士) 
 11.2  旧青森県(弘前県・七戸県・八戸県・黒石県・館県・斗南県を併合して、弘前県となり、のち青森県と改称)を廃して、置県。 
 一関県   参事 増田繁幸
 (旧仙台藩士) 
 11.2 一関県・胆沢県・江刺県(旧江刺県・三戸県を併合)を併合。のち水沢県・磐井県と改称し、明治9年、岩手県に合併。 
 盛岡県   県令 島惟精
 (大分県士族) 
 11.2 旧盛岡県を廃して、置県。明治9年、一関県を併合して岩手県となる。 
 置賜県   参事 高崎五六
 (旧薩摩藩士) 
 11.2 米沢県を廃して、置県。明治9年、山形県に合併。 
 山形県   参事 岩村定高
 (旧佐賀藩士) 
 11.2 旧山形県(天童県を合併)・新庄県・上山県を併合して、置県。明治9年、置賜県・鶴岡県を併合して新制山形県となる。 
 酒田県   参事 松平親懐
 (旧庄内藩士) 
 11.2 大泉県・松嶺県を併合して、置県。のち鶴岡県と改称し、明治9年、山形県に併合。 
 秋田県   参事 村上光雄
 (旧黒羽藩士) 
 11.2 旧秋田県・岩崎県・本庄県・矢島県・亀田県を併合して、置県。 
 二本松県   権令 清岡公張
 (旧土佐藩士) 
 11.2 二本松県・福島県・白河県を併合して、置県。11.14 福島県と改称。 
 平県   権令 武井守正
 (旧姫路藩士) 
 11.2 磐城平県・湯長谷県・泉県・三春県・棚倉県・中村県を併合して、置県。明治9年、福島県および一部宮城県に編入。 
 若松県   権令 鷲尾隆聚
 (公家) 
 11.2 旧若松県を廃して、置県。明治9年、福島県に合併。 
 仙台県   参事 塩谷良翰
 (栃木県士族) 
 11.2 旧仙台県・登米県・角田県を併合して、置県。明治5年、宮城県と改称。 
 茨城県   参事 山岡高歩
 (旧幕臣) 
 11.13 宍戸県・水戸県・笠間県・下館県・下妻県・松岡県を併合して、置県。明治8年、新治県を併合して、新制茨城県となる。 
 新治県   権令 池田種徳
 (旧広島藩士) 
 11.13 若森県・竜崎県・松川県・土浦県・石岡県・志筑県・牛久県・麻生県・多古県・小見川県・高岡県を併合して、置県。明治8年、茨城県に合併。 
 栃木県   県令 鍋島貞幹
 (旧佐賀藩士) 
 11.13 日光県・壬生県・佐野県・足利県・吹上県・館林県を併合して、置県。明治6年、宇都宮県を併合。 
 宇都宮県   参事 三吉周亮
 (旧長州藩士) 
 11.13 旧宇都宮県・茂木県・烏山県・黒羽県・大田原県を併合して、置県。明治6年、栃木県に合併。 
 群馬県   権令 青山貞
 (旧福井藩士) 
 10.28 岩鼻県・前橋県・高崎県・沼田県・安中県・伊勢崎県・小幡県・七日市県を併合して、置県。のち熊谷県を経て、明治9年、新制群馬県となる。 
 入間県   参事 小笠原幹
 (旧福井藩士) 
 11.13 川越県を廃して、置県。のち熊谷県を経て、埼玉県に編入。 
 埼玉県   県令 野村盛秀
 (旧薩摩藩士) 
 11.13 忍県・岩槻県・浦和県を併合して、置県。明治9年、熊谷県(旧入間県管轄地)を併合して、新制埼玉県となる。 
 印旛県   県令 河瀬秀治
 (旧宮津藩士) 
 11.13 葛飾県・曽我野県・佐倉県・関宿県・生実県・古河県・結城県を併合して、置県。明治6年、木更津県と合併して、千葉県となる。 
 木更津県   権令 柴原 和
 (旧竜野藩士) 
 11.13 宮谷・鶴舞・松尾・小久保・桜井・菊間・長尾・花房・館山・加知山・鶴牧・大多喜・久留里・佐貫・一宮・飯野の各県を併合して、置県。 
 東京府   府知事 由利公正
 (旧福井藩士) 
 11.13 旧東京府・品川県・小菅県を併合して、置県。明治13年、新制東京府となる。 
 足柄県   参事 柏木忠利
 (旧小田原藩士) 
 11.13 小田原県・荻野山中県を併合して、置県。明治9年、神奈川県に合併。 
 神奈川県   県令 陸奥宗光
 (旧紀伊藩士) 
 11.13 旧神奈川県・六浦県を併合して、置県。明治9年、足柄県のち相模を併合して新制神奈川県となる。 
 柏崎県   参事 南部広矛
 (敦賀県士族) 
 11.20 旧柏崎県・椎谷県・高田県・清崎県・与板県を併合して、置県。明治6年、新潟県に合併。 
 新潟県   県令 平松時厚
 (公家) 
 11.20 旧新潟・新発田・黒川・三日市・村松・峯岡・村上の各県を併合して、置県。明治6年、柏崎県、同9年に相川県を併合して新制新潟県となる。 
 相川県   権令 新貞老
 (旧鳥取藩士) 
 11.20 佐渡県を廃して、置県。明治9年、新潟県に合併。 
 新川県   参事 坂田莠
 (旧高鍋藩士) 
 11.20 富山県を廃して、置県。明治5年、七尾県の一部を併合、同9年、石川県に合併。 
 七尾県   参事 三島為嗣
 (長崎県士族) 
 11.20 置県。能登一国と越中国射水部を管轄。明治5年9.25廃県。旧管轄地は新川・石川県に編入。 
 金沢県   参事 内田政風
 (旧薩摩藩士) 
 11.20 旧石川県・大聖寺県を併合して、置県。明治5年、石川県と改称。9年に新川県を合併。 
 敦賀県   参事 熊谷直光
 (旧秋田藩士) 
 11.20 鯖江県・小浜県を併合して、置県。明治6年足羽県を併合、9年に廃県。14年、新制福井県に編入。 
 福井県   県令 村田氏寿
 (旧福井藩士) 
 11.20 旧福井県・本保県・勝山県・丸岡県・大野県を併合して、置県。
 12.20 足羽県と改称、明治6年、敦賀県に合併。14年、新制福井県を再置 
 山梨県   県令 土肥実匡
 (旧鳥取藩士) 
 11.20 甲府県を廃して、置県。 
 筑摩県   参事 永山盛輝
 (旧薩摩藩士) 
 11.20 高山・松本・飯田・高遠・高島・伊那(旧伊那県・三河県を併合)の各県を合併し、置県。明治9年に廃県、長野県および一部岐阜に編入。 
 長野県   権令 立木兼善
 (旧徳島藩士) 
 11.20 旧長野県・松代県・須坂県・飯山県・岩村田県・小諸県・上田県を併合して、置県。明治9年、筑摩県の一部を併合。 
 岐阜県   県令 長谷部恕連
 (旧福井藩士) 
 11.22 笠松県・野村県・今尾県・大垣県・高富県・郡上県・岩村県・苗木県・加納県を併合して、置県。明治9年、筑摩県の一部を併合。 
 静岡県   参事 大久保一翁
 (旧幕臣) 
 11.15 旧静岡県を廃して、置県。明治9年、足柄県のうち伊豆および浜松県を併合。 
 浜松県   権令 多久茂族
 (旧佐賀藩士) 
 堀江県を廃して、置県。明治9年、静岡県に合併。 
 額田県   権令 林厚徳
 (旧蜂須賀藩士) 
 11.15 重原・半原・豊橋・岡崎・西大平・刈谷・西端・西尾・挙母・田原の各県と、伊那県の一部を併合して、置県。明治5年、愛知県に合併。 
 名古屋県   権令 間島冬道
 (旧尾張藩士) 
 11.22 旧名古屋県・犬山県を併合して、置県。明治5年、愛知県と改称し、のち額田県を併合して、新制愛知県となる。 
 渡会県   権令 橋本実梁
 (公家) 
 11.22 旧度会県・久居県・鳥羽県を併合して置県。明治9年、三重県に合併。 
 安濃津県   参事 丹羽賢
 (旧尾張藩士) 
 11.22 桑名県・津県・亀山県・長島県・菰野県・神戸県を併合して、置県。のち三重県と改称し、明治9年、渡会県を併合して、新制三重県となる。 
 大津県   県令 松田道之
 (旧鳥取藩士) 
 11.22 旧大津県・膳所県・水口県・西大路県を併合して、置県。のち滋賀県と改称し、明治5年、犬上県を併合し、新制滋賀県となる。 
 長浜県   県令 神山郡廉
 (旧土佐藩士) 
 11.22 山上県・彦根県・宮川県・朝日山県を併合して、置県。のち犬山県と改称し、明治5年、滋賀県に合併。 
 京都府   府知事 長谷信篤
 (公家) 
 11.22 旧京都府・淀県・亀岡県・綾部県・山家県・園部県を併合して置県。明治9年、豊岡県の一部を編入し、新制京都府となる。 
 大阪府   権知事 渡辺昇
 (旧大村藩士) 
 11.20 旧大阪府・高槻県・麻田県を併合して、置県。明治14年、境県を併合して、新制大阪府となる。 
 堺県   県令 税所篤
 (旧薩摩藩士) 
 11.22 旧境県・伯太県・岸和田県・丹南県・吉見県を併合して、置県。明治9年、奈良県を併合。明治14年、大阪府に合併。 
 兵庫県   県令 神田孝平
 (旧幕臣) 
 11.20 旧兵庫県・尼崎県・三田県を併合して、置県。明治9年、名東県・飾磨県・豊岡県の一部を併合して新制兵庫県となる。 
 豊岡県   権令 小松彰
 (旧松本藩士) 
 11.2 生野・久美浜・篠山・福知山・柏原・宮津・舞鶴・峯山・出石・豊岡・村岡県を併合して、置県。明治9年廃県、京都府・兵庫県に編入。 
 姫路県   参事 土肥実光
 (旧蜂須賀藩士) 
 11.2 旧姫路・明石・竜野・林田・赤穗・山崎・安志・三日月・三草・小野県をを併合して、置県。飾磨県と改称。明治9年廃県、兵庫県に合併。 
 奈良県   県令 四条隆平
 (公家) 
 11.22 旧奈良・五条・郡山・小泉・柳生・田原本・高取・柳本・芝村・櫛羅県を併合して、置県。のち堺県に合併。明治20年、新制奈良県を再置。 
 和歌山県   参事 津田隆平
 (旧紀伊藩士) 
 11.22 旧和歌山県・田辺県・新宮県を併合して、置県。 
 鳥取県   権令 河田景与
 (旧鳥取藩士) 
 11.15 旧鳥取県を廃して、置県。明治9年、島根県に合併。明治14年、新制鳥取県を再置。 
 浜田県   権令 佐藤信寛
 (旧長州藩士) 
 11.15 旧浜田県(津和野県を合併)を廃して、置県。明治9年、島根県に合併。 
 島根県   参事 寺田剛実
 (旧土佐藩士) 
 11.15 松江県・広瀬県・母里県を併合して、置県。明治9年、浜田県を併合。 
 北条県   参事 淵辺高照
 (旧薩摩藩士) 
 11.15 津山県・鶴田県・真島県を併合して置県。明治9年、廃県。岡山県に編入。 
 岡山県   参事 新荘厚信
 (旧岡山藩士) 
 11.15 旧岡山県を廃して、置県。明治8年、小田原を併合。 
 深津県   権令 矢野光儀
 (旧佐伯藩士) 
 11.15 倉敷・鴨方・岡田・足守・庭瀬・新見・浅尾・生坂・高梁・成羽・福山県を併合して、置県。のち小田原県と改称。明治8年、岡山県となる。 
 広島県   参事 千本久信
 (旧福井藩士) 
 11.15 旧広島県を廃して、置県。明治9年、岡山県より備後6郡を併合して、新制広島県となる。 
 山口県   参事 中野梧
 (旧幕臣) 
 11.15 旧山口県・岩国県・清末県・豊浦県を併合して、置県。 
 名東県   参事 井上高格
 (旧蜂須賀藩士) 
 11.15 徳島県を廃して、置県。明治6年、香川県を併合。明治9年に廃県、管轄地は阿波一国を高知県、淡路を兵庫県に編入。 
 香川県   参事 林茂平
 (旧土佐藩士) 
 11.15 高松県・丸亀県を併合して、置県。明治6年、名東県に合併。8年に、再置。翌年愛媛県に合併。21年三たび置県。新制香川県となる。 
 宇和島県   参事 平岡準
 (旧幕臣) 
 11.15 旧宇和島県・吉田県・大洲県・新谷県を併合して、置県。明治5年、神山県と改称し、6年に石鉄県と併合、愛媛県となる。 
 松山県   参事 本山茂任
 (旧土佐藩士) 
 11.15 旧松山県・今治県・小松県・西条県を併合して、置県。明治5年、石鉄県と改称し、6年に、神山県と併合、愛媛県となる。 
 高知県   参事 林有造
 (旧土佐藩士) 
 11.15 旧高知県を廃して、置県。明治9年、名東県のうち阿波を編入。明治13年、阿波は徳島県となり、新制高知県誕生。 
 小倉県   参事 伊藤武重
 (旧佐賀藩士) 
 11.14 中津県・豊浦県・千束県を併合して、置県。明治9年、福岡県に合併。 
 福岡県   県令 有栖川宮
      熾仁親王 
 11.14 旧福岡県・秋月県を併合して、置県。明治9年、小倉県を併合。同年8年、豊後2郡を大分県、三瀦県より筑前10郡を併合し新制福岡県となる。 
 三瀦県   参事 水原久雄
 (旧岡山藩士) 
 11.14 柳川県・久留米県・三池県を併合して、置県。明治9年、佐賀県を併合。同年8月、廃県。筑前10郡を福岡県、肥前6郡を長崎県に編入。 
 大分県   参事 森下景典
 (旧岡山藩士) 
 11.14 杵築・日出・府内・岡・森・臼杵・佐伯の各県を併合して、置県。明治9年、福岡県より豊後2郡を併合し、新制大分県となる。 
 伊万里県   参事 古賀定雄
 (旧佐賀藩士) 
 11.14 旧伊万里(厳原・佐賀)・唐津・小城・蓮地・鹿島県を併合して、置県。明治5年に、佐賀県と改称、9年廃県、三瀦県に合併。16年、佐賀県再置。 
 長崎県   権令 宮川房之
 (旧熊本藩士) 
 11.14 旧長崎・島原・平戸・福江・大村県を併合して、置県。明治9年、三瀦県の一部を併合。16年、肥前10郡を佐賀県とし、新制長崎県となる。 
 熊本県   県令 山田武甫
 (旧熊本藩士) 
 11.14 旧熊本県を廃して、置県。明治5年、白川県と改称。翌年八代県を併合、9年、熊本県と改称。 
 八代県   参事 太田黒惟信
 (旧熊本藩士) 
 11.14 人吉県を廃して、置県。明治6年、白川県に合併。 
 美々津県   参事 橋口兼三
 (旧薩摩藩士) 
 11.14 高鍋・延岡・佐土原・日田県の一部を併合して、置県。明治6年、都城県と併合、宮崎県となる。のち鹿児島県に合併。16年、宮崎県再置。 
 都城県   参事 桂久武
 (旧薩摩藩士) 
 11.14 飫肥県を廃して、置県。明治6年、美々津県と併合し、宮崎県となる。 
 鹿児島県   参事 大山綱良
 (旧薩摩藩士) 
 11.14 鹿児島県を廃して、置県。明治9年、宮崎県を合併。16年、日向国を宮崎県とし、新制鹿児島県誕生。 




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