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昼間、片手に25キロの荷物を何度か上げ下ろし作業を したら夕方から右の手首が痛い。 痛いとなったら気になるものでドアを開けたり 風呂で洗面器のお湯を汲む時も
ウッ
となったりするので、 折れてたら労災だなーと思ってぐりぐりさわってみても ギャッという程ではないので、湯上がりに、家にあった ロキソニンテープ(お医者さんのくれる湿布)を貼る。 いまやスースーしすぎて眠れない。
ああこんな時に石田散薬があったらなぁ……と思い出す。 酒で飲んでいいからである(笑)
新選組好きであれば知らぬ人もないというほど有名で、 若き日の歳三が原料の草を採集する時に村の人員を 指揮するのが巧みであったとか、 薬を背負って売りながら剣術道具をくくりつけ さまざまな道場に武者修行したとか。 なんたって石田散薬といったら歳さん、なのである。
だが、土方家が昭和も戦後の役所の分析を受けた所、 薬効なし、つまりドクにもクスリにもならないとされてしまい、 製造中止によって消えてしまい幻の家伝薬になった………。
はずだったが。
石田散薬の原料の 「牛革草」 なんだか革みたいに茎が固いのかなと想像していて、 調べてみなければ一生気にも留めなかったと思われるが 実は葉の形が牛の顔面みたいなので、 ウシのヒタイ といい、つまり「牛額草」または「牛面草」などであるらしい。 もっと一般的な和名は ミゾソバ=溝蕎麦 田んぼの脇など湿った所によく生えているからだそうだが あいにく近所で見かけた事があるのかどうかわからない。 よく写真を撮りに行く公園内の植物園で鉢植えの札に 「みぞそば」と書いて差してあるのを発見し「おおっ」と 声をあげたが枯れている時期だった(笑)ので、 いつか実物の花を見に行こうと思いつつ果たせず。 8〜9月に咲くという花は、真ん中が白で縁取りがピンク、 写真で見ると本当に細かくて可愛らしく美しい。 「コンペイトウ」という別名があるそうだ。
ところで。
今やそのミゾソバ、しっかり「薬用植物」として認められている。 有効成分はフラボノイド・クエルセチン配糖体の クエルチトリン、ペルシカリン、ビタミン、ルチン、グロブリン (書いててもわかりません) 効能はリューマチ、止血、鎮痛、利尿、高血圧。 採集して乾燥させ煎じ薬として服用する。 生の茎を患部に貼り付けると止血、鎮痛に効く。
おおっ。 ちゃんと効き目あるんじゃん。
塩茹でしてあく抜きすれば、 おひたしやゴマあえや油炒めや天ぷらや卵とじ、などで 食べられるのだそうだ。 飲み薬になるんだったら食べて平気なのは当たり前だが。 ……道端の雑草を食するのが趣味の俳優岡本さんではないので その手間ひまをかけて食べようとは……いつかやってみたい。
「新選組の土方」の実家だから上の役人にわざと意地悪されて 本当は効くのにムダと切り捨てられたんじゃあるまいかとか、 余計な事を考えたりしたものの、成分分析の精度は 違って当然か。製法によっても出方が違うのかもしれない。 今更とっくに知られている事だろうが、 石田散薬は外傷がつきものの新選組で常備薬であった。 溝蕎麦に効き目はあった。 副長が怖いから仕方なく使われたのではないのである(笑)。 歳三がどんなセールストークで営業していたのか、 よく売れたのかさっぱりだったのか、聞いてみたい気になる。
同じ原料で佐藤家の虚労散は労咳に効くといって、 沖田総司の持薬だったそうだが、 もちろん消炎や咳止めであっても根本治療にはならない。 元気者で美男であった原田左之助が彰義隊戦争で負傷し、 五月十七日に死んだ、というが、 病床の総司に知るよしもなかったろう。 同じ月の三十日に死ぬ。 黒猫を斬ろうとして斬れずに力を落としたという。 今は不吉とされがちだが、江戸時代、逆に黒猫は その神秘性からか、労咳退治に効き目があると言われた。 退屈をなぐさめるために見舞いの誰かが連れてきたものか? 子母澤寛はそれを知っていて結びつけたのではないか。
総司の命日は、 慶応四年五月三十日=西暦1868年7月19日。 7月19日の(誕生)花はトリカブト、月下美人。 植木屋の庭でもさすがに咲いてはいなさそうだ。 まだ石田散薬の牛額草・溝蕎麦の花には早い。 どんな花を見ながら過ごしたろうか。
子母澤寛は1968年の7月19日に76歳で逝去している。 沖田総司が死んで、きっかり100年目。 奇縁としかいいようがない。
↑以上、30日忙しくて寝てしまいそうなので 書いておきました、副長。
ウッ、右にひねると右の手首が痛い…… 左にひねっても痛かった(笑) 寝たら治りますように(==;;)
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